2023年11月28日、東京・議員会館にて、シベリア抑留支援・記録センターが主催する「シベリア抑留記録・文化賞」授賞式が行われ、映画『ラーゲリより愛を込めて』製作委員会が特別賞を受賞しました。同賞は2015年に戦後70年を機に設立され、シベリア抑留の記録や表現などに関わる分野で功績のあった方や作品に贈られます。
映画『ラーゲリより愛を込めて』(2022年12月9日公開)は、実在の抑留者である山本幡男さんを二宮和也が演じ、泣ける感動作として幅広い世代の支持を集め、興行収入26.7億円の大ヒットを記録。観客動員は200万人を超え、忘れてはいけない抑留の史実を多くの人に、特に若い世代にも届けた事などが受賞理由となりました。
授賞式には企画プロデュースの平野隆さん、プロデューサーの刀根哲洋さんが出席し賞状と花束を受け取りました。
平野隆さんは制作委員会を代表して挨拶し、自身の祖父が抑留者であった事や、映画製作・公開に関わった全ての方に感謝を伝えました。
式には映画の主人公・山本幡男さんの長男・顕一さんも出席し、「二宮さんが演じた山本幡男は私の思い出の中の本当の父親のようだった。」と語りました。
<平野隆プロデューサー 挨拶>
この映画は抑留者の山本さんの人生、仲間たち、そして日本で待つご家族に焦点を当てて描いたもので、私たちは平和の祈りを込めて作りました。
映画が公開すると、若い人たちが初めてシベリア抑留の事実を知ってその過酷さに驚いたり、初めて親族が実は抑留経験者であったということを知った方もたくさんいました。
その方たちがこの映画を見て感動して頂いたり、いろんなことを考えるきっかけになったことは、とてもうれしいことだと思っております。
実は私の祖父も抑留者で、キャスティングした後に分かったのですが二宮和也さんのおじいさんも抑留者で、そして宣伝チームのトップである宣伝プロデューサーのご家族も抑留者だったという偶然がありました。
それはシベリアに抑留された方々そしてシベリアの地で亡くなった方々の想いが、
我々にこの映画を作れと言っているのでは、という想いを感じました。
今日このような賞を頂いたこと、こういう席で関係者の皆さんとお会いできたことを本当に嬉しく思っております。
本当にありがとうございました。
映画『ラーゲリより愛を込めて』
原作:『収容所から来た遺書』(辺見じゅん著/文春文庫刊)
監督:瀬々敬久
企画プロデュース:平野隆(TBSスパークル)
脚本:林民夫
プロデューサー:下田淳行 刀根鉄太 辻本珠子
音楽:小瀬村晶
配給:東宝
2022映画『ラーゲリより愛を込めて』製作委員会
【SPARKLE STAFF】
企画プロデュース:平野隆
共同プロデューサー:水木雄太
ライセンス:中山智絵
製作経理:島岡隆博 富田亜矢子