1on1

閃

私のスパークル1on1

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記者
寺川 祐介
YUSUKE TERAKAWA

PROFILE

ニュース情報本部 編集番組センター ニュース制作部
TBSテレビ報道局社会部
2003年入社。夕方のニュース番組などのディレクターを経て、入社前から担当したかった『NEWS23』には6年半在籍、「謎の国際免許証」を追いかけ偽造された実態を取材。2018年よりTBSテレビ報道局社会部記者。司法記者クラブで裁判や検察を担当し、「消えた留学生」の取材では、所在不明の留学生を探し続け「報道特集」でOA。現在、警視庁記者クラブに在籍。事件の裏にある隠れた事実や背景を報道するべく取材中。

スパークル1on1は、2020年1月6日に社長以下全員で取り組むという「全社一斉導入」でスタートしました。1on1について最初はどんな印象でしたか?

1on1を導入する前の全社説明会で初めて1on1の説明を受けた時は、「一対一で定期的に上司と話す」ことが、本当に効果があるのかと半信半疑でした。
でも、体験していく内に、これはすごいぞと大きく印象が変わりました。

寺川さんは、話を聞く1on1マネジャーと、話を聞いてもらうメンバー、両方の立場で1on1を実施されていますが、まずメンバーとして1on1についてどのように感じていますか?

自分がメンバーとして受ける場合、「話すことで頭の中が整理」されていきました。1on1マネジャーに説明するため言葉にすることで思考が整理され、自分はこう考えていたんだと気づくことができました。さらに、話すと「やらなきゃ」って気持ちになるという効果も。

1on1マネジャーとしては、いかがですか?

自分が1on1マネジャーの場合、担当するメンバーと対話を続けて質問を重ねていくと、相手が気づきを得て「あっ!」と顔が変わる。もやっとしていた感じがすっきりしていく。それをお互いに対話しながら探っていく過程が、何とも面白いと思いました。
後輩たちの課題や悩みをひとつずつ、気持ちを聞きながら一緒に振り返る。普段言葉にすることがない自分自身の現状やこれから先のことを、立ち止まって言葉にすると、客観的に見えてくる。
1on1マネジャーはあくまで質問を重ねて、相手の中にあるものを気づいてもらうだけ。
大切なのは、相手に意識を向け、真剣に聞くことだと思っています。

1on1をした中で、特に印象に残っていることはありますか?

1on1マネジャーになるためには、はじめに3時間ずつ2日間の研修を受けなければならないのですが、その中で行われた参加者同士で組んで行う1on1の実地訓練で、たまたまスパークル1on1導入の責任者である杉浦さん(人財開発1on1戦略室長)と組んで練習する機会がありました。その時に、メンバー役として話した「報道の最前線に居続けること」という決意が、今現実になっています。

実地訓練の1on1で話したことが、現実化するきっかけになったということでしょうか?

そうです、1on1で話す前は、頭の中にぼんやりと浮かんでいたことでした。この先の自分についてどうしようかと。話すつもりはなかったんですけど、1on1だからこそ気軽に言ってしまいました。でもそのおかげで自分の思いに気づくことができ、その直後に社会部長に「警視庁記者クラブに行きたいです」と伝えていました。

スパークル1on1がスタートして半年たちましたが、1on1について思うことはありますか?

続けていくうちに気づいたのは、1on1は取材と全く同じだと。
答えのないものを探していく、あれこれと質問し、こうではないかと考え、インタビューの中で、相手のことを知っていく、相手の良さを、真意を、本音を引き出すことに通じるなと。
街で話を聞く一般の人や密着取材の相手だけでなく、例えば事件の関係者など、話したがらない取材相手と向き合うのと同じだと。
1on1自体は業務ではあるけれど、自分の考えを整理すること、質問する力をつけること、相手と向き合うこと、1on1をチャンスと捉えて活かせるかは自分次第だと思っています。