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2023/09/20
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バラエティ部・石郷岡真実子さんが講演「放送番組制作におけるCO2削減への取り組み」をテーマに映像情報メディア学会にて

東京理科大学葛飾キャンパスでおこなわれた映像情報メディア学会2023年年次大会で、バラエティ部の石郷岡真実子プロデューサーが「番組制作におけるCO2削減の取り組み」について講演しました。

講演する石郷岡プロデューサー(2023年8月31日)

 映像情報メディア学会は、テレビ局や放送事業に携わる企業・個人が会員となっており、毎年開催される年次大会は、研究者や技術者らが映像メディアに関する最新の情報を持ち寄り意見交換をする場となっています。

石郷岡プロデューサー

今回、石郷岡プロデューサーは、2022年に放送された当時の担当番組『Style2030~賢者が映す未来』(BS-TBS)で、民放初の「アルバート認証」を取得した経緯や取り組み内容について報告しました。
講演には、TBSホールディングス サステナビリティ創造センターの井上波センター長も登壇し、世界初の水素中継車の導入など、TBSグループの取り組みについても話しました。

アルバート認証取得のきっかけー
「SDGsを謳う番組を制作している中で、伝えるだけでなく何か行動できることはないか、考えていた矢先に、”アルバート認証”について知りました。できるかどうか分からないけど、まずはやってみましょう、ということで、挑戦しました。」

当時の苦労についてー
「紙はプリントアウトしない、ハイブリッド車を使用するなど、ちょっとした手間はかかりますが、当たり前になっていけば苦にはならないと思いました。(アルバートの)システムを使用することで、CO2削減に繋がる具体的な方法が目の前に提示され、実際にやってみることで、SDGsの番組として何かできることがあるのだなと、番組に誇りを持てました。」

パネルディスカッションでの石郷岡プロデューサー(写真右)

また、講演に続いて行われたパネルディスカッションにも参加し、欧米に比べ日本での取り組みが遅れている現状について、当時の経験を踏まえー
「(サステナブルな番組作りの)経験値をあげれば、手間を省けることもできますし、局舎全体での電力のグリーン化やiPad使用など、会社単位で取り組めば、多くの項目をクリアすることが出来ると思います。更に、需要があれば、ハイブリッド使用のタクシー会社や、回収容器で提供するお弁当屋さんも増えてくるのではないか」と、周囲を巻き込んで続けていくことの必要性を語りました。

映像情報メディア学会 2023年年次大会 公式HPはこちら
https://www.ite.or.jp/annual/2023/program/feature/#S3

映像情報メディア学会2023年年次大会での講演資料はこちら
https://www.tbssparkle.co.jp/pdf/style2030__albert_sustainable_production.pdf

「アルバート認証」を取得した番組制作についての紹介VTRはこちら
https://x.com/2030_style/status/1501075997436772352?s=46&t=Rur_NmgUOv7zwM9z5qHp0Q

「アルバート認証」とは
番組制作の過程で出るCO2やゴミの量を数値化して、削減への貢献度から3段階の認証が得られるシステムで、イギリスのBBCが立ち上げた業界コンソーシアム「アルバート」が管理運営。制度は2014年にスタートし、英BBCは、2022年1月から発注する全てのテレビ番組で、アルバート認証の取得を義務付けている。理事会には、NetflixやDiscovery、itvなどが名を連ねる。TBSスパークルは、2022年3月放送の『Style2030~賢者が映す未来』(BS-TBS)にて、日本の民放で初めて、アルバート認証(星2つ)を取得した。